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型にはまらない考え

こんにちは。

東新潟校の渡辺です。

今回は小学生の学習内容のお話です。

「くもわ」「みはじ」

 

ご存知の方も多いかもしれないこの3文字。

 

そうです、

らべる量」「とにする量」「りあい」

ちのり」「やさ」「かん」

です。

 

はじめに言っておきます。

暗記は止めましょう。

暗記をすればその場の計算はできるようになるかもしれません。

ですが、それは「勉強」とは言えません

「作業」です。

 

これを教えるとき、必ずそれを一緒に話します。

「暗記は良くないよ」と。

 

 

もし、きちんと理解できていないとしたら、

実生活における体験が足りていない可能性があります

実生活と結びつけて物事を捉える訓練をする必要があります。

 

このことについては、前回のブログでお話をしています。

↓前回の記事はこちら

https://akiyamajuku.com/764/

 

 

 

暗記の欠点

暗記をすれば、当てはめて計算はできます。

ですが、理解が追いついていないため、

少し複雑な文章問題になるとお手上げです。

 

個人的に「くもわ」「みはじ」の苦手なところは、

「求めるものによっては、かけ算だったりわり算だったりするところ」

です。

 

例えば、「みはじ」であれば、

「みちのり = はやさ × じかん」 なのに、

「じかん = みちのり ÷ はやさ」 です。

苦手な子からすると、「×」と「÷」、

どっちがどっちなのか、わからなくなってしまいます。

 

 

「60kmの道を、1時間に10km進むスピードで進んだら何時間かかる?」

「じゃあ、1時間で20kmのスピードだとどうなる?」

「1時間で30kmだと?」

 

と聞くと、だいたいの子が答えることができます。

このとき、「頭の中で何算してる?」と聞くと

「わり算」と答えることができます。

 

ここで、何算か聞いたりせず、自ら法則に気づけると

その子にとって非常に良いです。

気づけたら、こちらは大いに驚いて、褒めます。

この「気づき」こそ勉強だと思っています。

 

ですから、もう一度確認しておきます。

暗記は止めましょう。

 

 

 

本日の問題

□時間の45%は2時間15分です。

これが本日の問題の1つでした。

 

 

一般的な考え方(問題文をそのまま式にする方法)で解いてみると、

となります。

 

 

 

型に当てはめると、

「求めるものは『もとにする量』だから、『くもわ』の『も』だ!」

と、解いても良いのですが、「もとにする量」を理解できていれば、

「もとにする量」×「割合」=「比べる量」を理解できているはずです。

(つまり、上の式を立てることができるはずです)

 

むしろ、これだけ理解できていれば、十分です。

 

 

 

 

ちなみにですが、今日来てくれた子の解答はこうでした。

2時間15分=135分

135÷45=3分 (1%は3分)

3×100=300分=5時間

 

 

このやり方も正解です。

彼は、まず1%あたりの時間を出しました。

そのあと、×100をすることで、100%の時間(もとにする量)を求めました。

 

問題を柔軟に考えてくれました。

素晴らしい!

 

 

 

「くもわ」と「みはじ」問題は

暗記ではなく、理解できれば公式はいりません。

そのことが少しでも伝えられたら幸いです。

 

 

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