こんにちは。
東新潟校の渡辺です。
今回は小学生の学習内容のお話です。
「くもわ」「みはじ」
ご存知の方も多いかもしれないこの3文字。
そうです、
「くらべる量」「もとにする量」「わりあい」
「みちのり」「はやさ」「じかん」
です。
はじめに言っておきます。
暗記は止めましょう。
暗記をすればその場の計算はできるようになるかもしれません。
ですが、それは「勉強」とは言えません。
「作業」です。
これを教えるとき、必ずそれを一緒に話します。
「暗記は良くないよ」と。
もし、きちんと理解できていないとしたら、
実生活における体験が足りていない可能性があります。
実生活と結びつけて物事を捉える訓練をする必要があります。
このことについては、前回のブログでお話をしています。
↓前回の記事はこちら
暗記の欠点
暗記をすれば、当てはめて計算はできます。
ですが、理解が追いついていないため、
少し複雑な文章問題になるとお手上げです。
個人的に「くもわ」「みはじ」の苦手なところは、
「求めるものによっては、かけ算だったりわり算だったりするところ」
です。
例えば、「みはじ」であれば、
「みちのり = はやさ × じかん」 なのに、
「じかん = みちのり ÷ はやさ」 です。
苦手な子からすると、「×」と「÷」、
どっちがどっちなのか、わからなくなってしまいます。
「60kmの道を、1時間に10km進むスピードで進んだら何時間かかる?」
「じゃあ、1時間で20kmのスピードだとどうなる?」
「1時間で30kmだと?」
と聞くと、だいたいの子が答えることができます。
このとき、「頭の中で何算してる?」と聞くと
「わり算」と答えることができます。
ここで、何算か聞いたりせず、自ら法則に気づけると
その子にとって非常に良いです。
気づけたら、こちらは大いに驚いて、褒めます。
この「気づき」こそ勉強だと思っています。
ですから、もう一度確認しておきます。
暗記は止めましょう。
本日の問題
□時間の45%は2時間15分です。
これが本日の問題の1つでした。
一般的な考え方(問題文をそのまま式にする方法)で解いてみると、
となります。
型に当てはめると、
「求めるものは『もとにする量』だから、『くもわ』の『も』だ!」
と、解いても良いのですが、「もとにする量」を理解できていれば、
「もとにする量」×「割合」=「比べる量」を理解できているはずです。
(つまり、上の式を立てることができるはずです)
むしろ、これだけ理解できていれば、十分です。
ちなみにですが、今日来てくれた子の解答はこうでした。
2時間15分=135分
135÷45=3分 (1%は3分)
3×100=300分=5時間
このやり方も正解です。
彼は、まず1%あたりの時間を出しました。
そのあと、×100をすることで、100%の時間(もとにする量)を求めました。
問題を柔軟に考えてくれました。
素晴らしい!
「くもわ」と「みはじ」問題は
暗記ではなく、理解できれば公式はいりません。
そのことが少しでも伝えられたら幸いです。
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