学校ではできない理科の話〜その1〜
春日山校教室です。
今回は
「学校ではできない理科の話」
について書いていきます
計算問題の罠
理科が苦手な生徒
理科の何が苦手かと聞くと
ほぼ100%
「計算がよくわからなくて…」
と返ってきます
新潟県の入試問題では
暗記していれば答えられる問題:40%
理解していれば答えられる問題:30%
答えるのに計算が必要な問題:30%
ざっくりこんな感じ
入試の約30点分を占める計算問題
なぜ、こんなに苦手な人が多いのでしょうか?
答えは2つです
数学を指導に使えないから
理科の問題を解く上で
数学ができないから
理科ができないのは
いかん!
ということで
計算問題を解く上で数学の知識である
比例や方程式を使うことを教えられないんです。
そのせいで
たくさんの公式を覚えなくてはいけない
→いつどの公式を使えばいいかわからない
→計算問題がわからない
という、負のスパイラルに陥るわけです
これに関しては
公式さえ覚えればなんとかなるのですが…
問題はもっと根深いんです
その問題は…
書いてない数字を使うことができないこと
文章から数字を作る
理科の計算問題
できるようにする方法は一つ
それは
必要な数字を求める力をつける
です
「計算が苦手だ」
と言う生徒が多いのですが
理科の計算問題では
実は…
小学校レベルの計算力しか必要ありません
先ほど書いたように
比例の計算や方程式を使って教えられない代わりに
それを使わなくて解ける問題しか作れません
例えば入試で問われた仕事率を求める問題
正答率は12%と理科の中ではかなり低いものですが
使う計算は
・速さの計算
・かけ算
・わり算
のみです
なのに正答率が低い理由は
問題文から仕事率をどう求めるのか
がよくわかっていないから
これは高校生になってから
足を引っ張る要因になってしまうのですが…
それについては別記事で
「中学理科と高校理科の大きな違い」
的なタイトルで書こうと思います
多くの中学生は
問題文に出てきた数字で
かけ算や割り算をすれば
答えが出てくると思っています
まぁ数学の問題や
ワークの理科の計算なんかは
その通りです
困ったらかけ算をしておけば4割くらい当たります
ですが…
入試レベルの問題や
高校に行ってからの理科(物理・化学)なんかは
そうはいきません
重要なのは
・答えを出すために何が必要か
を考える力
高度な計算力はいりません
難しい数学の問題なんかでも
この力が問われますね
先ほど例に出した入試問題は
仕事率を求める問題です
仕事率を求めるためには
仕事÷時間をします
なのに問題文には
時間について何も触れられていないんです
多くの受験生がそこで断念したのでしょう
しかし、問題文をよく見ると
速さと距離が与えられています
「【みはじ】を使って時間が出せる!」
と、ここまで至ったのが12%ということです
8人に1人くらいの割合ですね
こう言った問題は学校ではほぼ扱われず
模試や入試で急に現れます
準備も対策もしていないのに…
解けるはずはありません
ということは…
準備や対策をしていれば
普通に解けるんじゃ?
ってことなんです
ということで
次回は実際に
準備や対策をしていた場合に
正答率12%の問題はどれくらい解けるのか
について
実際の対策の方法を交えて書いていこうと思います!
中学3年生のこの時期でも
対策を間違わなければ
まだ、間に合います!