みなさん「ウサギとカメ」
ご存知かと思います。
「怠け者のウサギ」VS「働き者のカメ」
競争の途中で圧倒的なリードをしたウサギが爆睡
その隙をついて、カメが勝利を掴む。
怠け者は働き者に負けてしまう
さぁ、はたらけ!!
と言うメッセージが秘められています。
この物語がもしも
「働き者のウサギ」vs「働き者のウサギ」
だったらどんな結末を迎えるでしょうか?
どうやって決着が着くのでしょう?
【T君】は学年1位、目標はまだない
私は、大学合格のために死ぬ気で勉強をしました。
前回のAさんは目標達成の為の勉強をしました。
今回の主人公【T君】は
目標はないけど、とりあえず勉強をはじめた。
なんて良い子の発言。
もちろん
・将来目標ができたときに必要になるかもしれない。
・勉強をせずに後悔する人をみて、ああなってはいけないと思った。
・やらなきゃついていけなくなるから。
なんて理由はありました
でも、明確な目標はありませんでした。
彼が勉強をし始めたのは中学生に上がってから。
小学校のレベルとの乖離に
「勉強しないとついていけなくなるなぁ」
と感じたから。
小学校では基本的にはテストは満点
算数も国語もわからないものは特にない
という状況から一変
授業だけでは理解が足りないことに気が付いたのです。
中学1年生が!12歳が!
私なんて17歳まで気がつきませんでしたから。
それからと言うもの
毎日2時間、時間を決めて授業の復習。
テスト前は3〜4時間
ワークを解くだけでは飽き足らず、自分で問題を作って解く!
なんてこともしていました
その甲斐あってか中学校では常に学年1位
成績もオール5
運動もできて、女の子にもモテて・・・
中学生の頃の彼には目標はありませんでしたが
学年1位を取り続ける
と、いうのが目標だったのかもしれません。
ここまでで、気づいてもらえたでしょうか?。
T君はAさんの兄です。
あの、成績優秀な兄です。
彼にとっても険しい道
中学で優秀な成績を納めた彼
そのまま地元進学校へ
しかし、この進学
担任にはとても反対されていました。
電車で1時間ほど行ったところに
県内有数の進学校があるからです
そっちをオススメされたんですね。
しかし彼は「早起きしたくない」
と、チャリで30分の地元進学校に進びました。
高校でも彼の快進撃は続き
彼が2年生になった時、ついに目標ができました。
「俺、動物に関わる仕事に就く」
おばあちゃんの家で飼っていた犬が病気になり
目が見えない、足もうまく動かない
そして、しばらくして息をひきとりました。
その様子を見て、決意したようです。
それからの彼は、今まで以上に勉強に取り組みました。
結論から言うと
九州大学農学部に現役で合格。
クローンの研究など、動物に関わる研究に携わりました。
自力で壁を越えられるのは、確かな努力を積み重ねた人だけ。
旧帝大に現役で合格
実は、これだけの結果を残した彼
塾に行っていませんでした
つまり、勉強の仕方からスケジュール管理まで
全部自分で考えて取り組んでいました。
この、「自分で考えて」って
すごく重要だと思うんです。
勉強のやりかたには
ある程度、【型】があります。
こうやると伸びやすい。
こうやると覚えやすい。とか。
でも、そこから自分にあった勉強方法に少しずつ変えなきゃいけない。
人によって得意な科目は違う
暗記が得意な人もいれば
理解するのが得意な人もいる
集中力が2時間持つ人もいれば
30分しかもたない人もいる
基本の型があって
それを自分で考えて自分の型にする
この壁を乗り越える過程が
一番難しくて
だけど
乗り越えたら一番力になるところ
だと私は思います。
彼は、その壁を自分で乗り越えました。
が、自分で乗り越える自身がない人は人に聞きましょう
学校の先生でも、塾の先生でも、先輩だっていいんです。
聞いたらまず、実践しましょう。
その中で、自分に合うものを見つければいいんです。
先日、彼にLINEをしました。
この記事を書くために
「高校の時、何が苦手だった?」
と聞くと
彼はしっかり返してくれました。
以下、原文のままです。
「数学は、基本も応用も問題なかった。
けど、確率でたまに問題文の意味が掴めなくなるんだよね。
英語は長文。接続詞が増えてると文の構成が掴めなってたかな。
これは大学でも論文読む時に苦労したやつね。
結局は国語力が弱いんだよね。本読むの嫌いだし。
評論でも筆者が伝えたいことがわからなくなる。
どうもイメージがわかないんだよね。」
続いて、「じゃあ何が得意だった?」
「得意かどうかは微妙だけど、物理は好きだったな。
日常の疑問が解消されていくから。
でも、兄ちゃんほどじゃないとないと思うよ。
兄ちゃんは物理バカじゃん。
あとは、数学。
とにかくなんでも説明できるようになるのが楽しかったんだと思う。」
「受験勉強で大変だったことは?」
「自分に合う勉強方法を見つけることかな。
参考になるものがないから超手探り。
塾行ってたら変わったかもしんないけど•••
それはそれで、勉強しなくなってたかも
でも、中学から勉強しておいて良かったかな。
中学の時に自分の勉強の方法、確立できたし。
あとは、健康維持。
睡眠不足で集中できなかったら元も子もないから。」
最後に「途中で嫌にならなかった?」
「勉強自体は習慣になってたから辛いとかはなかったかな。
それと、自分で飴と鞭を使い分けてた。
難しい問題が解けた時には大好きなハイチュウを食べて
つまらないミスをした次の日はハイチュウ禁止みたいな(笑
まぁ、自分で決めたことだからね。やるしかないかなって。」
勉強の組み立ても、モチベーションの維持も
彼は全て、セルフで行なっていました。
後に記事にする【ヤル気を維持するテクニック】にも自分でたどり着いていました。
これ、真似しようと思ってもなかなかできないですよ。
相当な強い意志がないと。
彼の生き方から学んでほしいこと
彼は小学生の頃から優秀でした。
とはいえ、田舎の小学校で優秀だっただけ。
ここまでは、私とほとんど変わりません。
違ったのはひとつだけ
心の緩み、慢心
私は、途中でだらけました、怠けました
毎日何時間もゲームをしていました。
手に入れたのは貴重な素材とレアな武器だけ。
彼は、怠けることなく走り続けたのです。
だから、競争を勝ち抜きました。
あなたが進学校に進もうとしているなら
あなたの敵はウサギです。
それも、働き者のウサギ
あなたの周りには、もしかしたら
怠け者のウサギや怠け者のカメ
うじゃうじゃいるかもしれません。
周りを見て、安心しちゃいけない。
あなたは、まだ狭い範囲しか見ていないから。
他校のウサギは
あなたが眠るのを待っています。
あなたが大学に進学するつもりなら
あなたの敵は日本中の働き者ウサギです。
しかもトップクラスの働き者
たくさんの働き者ウサギ
怠けたウサギから脱落します。
最後まで目標に全力で向かわないと残れない。
みんなが全力だったらみんな残れるの?
違います。
その中で、少しでもたくさん走ったウサギが勝ち残ります。
でも、与えられた時間が同じなら
最初から足の速いウサギが勝つじゃん
一理あります。
が、正しくはありません。
与えられた時間は平等ですが、勉強する時間は平等ではありません。
ウサギとカメは同時にスタートを切りましたが
受験勉強にはスタートの合図がありません
あなたが自分で
自分自身でスタートを決められます。
あなたが、他より足が遅いと思うなら
1日でも早くスタートしましょう。
その分、多く走ることができます。
最後に小話
読んでいて気づかれた方もいるでしょうか?
2回に渡って登場したAさんとT君
2人は教室長の弟と妹です。
同じ家庭で育ちましたが
3者3様の勉強スタイルです。
兄は怠け、ギリギリで勉強を開始
毎日10〜16時間の勉強をしてなんとか地方国立に合格
その姿を見て、地道な勉強の大切さを学んだ弟
中学生の頃から毎日2〜3時間勉強をし
受験生でも6〜8時間程の勉強で旧帝大に合格
目標が明確な妹は、推薦入学のために勉強
無駄なことをせずに必要なことだけ
学年10位を維持しながら県立の保育の短大に合格
読んでくれている君の目標がなんなのか
私にはわかりませんが
ぜひ、私の弟か妹の取り組み方を参考にしていただきたい。
決して私のようにならないことを祈っております。
次回は
簡単なようで難しい?
【勉強の始め方】について書きます。