・何もしてなくて進学校行けるなら、十分頭いいんじゃない?
・1年の勉強で国立大に入ってるなら、頭が良かったんじゃないの?
・そんな人に、勉強が苦手な生徒な気持ちがわかるわけない。
と、思った方もいるかと思います。
私は、大学受験を始める高校3年になるまで
勉強らしい勉強をしていません。
でも、
「勉強ができたからしなかった」
ではありません。
「勉強しなくて良いと思っていた」
のです。
あの頃、自分を天才だと信じて疑わなかった。
私は祖父母に大変甘やかされて育ちました。
祖父母にとっても初めての男孫だったこともあり
積み木を組めば「うちの孫は天才だ!」
絵を描けば「将来画家になるだろう!」
英語の歌を歌えば「きっと海外で活躍する!」
事あるごとに褒めちぎられていました。
一方、それを受けて孫は
そうか、俺・・・天才なんだ
謎の自信を胸にしたまま
小学生へと成長してしまいました。
そしてその自信を後押しするかのように
テストではほとんど90点以上
成績も「よくできる」ばかり
(字が丁寧に書ける、だけはいつも「がんばろう」でした)
ああ、やっぱり俺・・・
天才なんだ
1学年30人の小さな田舎の学校で
成績上位だっただけで
人間、これだけ自信をもてるものなのかと・・・
3年生から6年生までの4年間担任だった先生が
卒業の日にくれたメッセージ
今でも、覚えています。
「和志は自信過剰なところがあるから、中学校では気をつけてください。」
まだ、自分を天才だと信じて疑ってない。
中学生になって初めて立ちはだかった壁
それが、定期テストでした。
皆さんの周りのも必ずいたと思います。
小学校まで成績良かったのに中学校で急に成績が下がる人
はい、私です。
最初こそ450点を越え、学年順位も10番くらい
気づいたら350点前後、順位もどんどん落ちていきました。
350点も内訳は好きな数学と理科が190点分
国語、英語、社会は50点くらいをウロウロ
ここで一念発起して
10番、いや1桁順位になってやる!
となれば良かったんです。
しかし、自分のことを天才だと思い込んでるわけですから、そんな私はこう考えます。
俺が本気出したら簡単に1位になるからつまらないな。
(あぁ、タイムマシンがあればぶん殴りにいきたい・・・)
そんな考えのまま、受験を迎える中学3年生
三者面談で担任に言われます。
「君は糸魚川高校(地元進学校)に行けると思いますが、
高校に入ったら今の学習習慣を変えないと大変ですよ。」
このとき、担任がもっと強く言ってくれていたら・・・
この段階で変われていたかもしれないのに・・・
人のせいにするのはよくありません
だってこの時
「俺の秘められた才能に気づいてないのか。かわいそうな担任だな。」
なんて思っていたんですから
完全に中2病です、黒い歴史です。
かわいそうなのは私です。
現実との対峙〜17の春〜
なんでこんな勉強もしないただの自信家が
地元の進学校に入れたのか
これは田舎の高校ならではのトリックがあります。
そう、定員割れです。
そんな高校なので、
本気で進学目指して勉強しているのは
せいぜい上位30人くらい
私の学年順位も200人中100位くらい
赤点を取らないようにしていただけでこの順位です。
私は勉強なんてしてないくせに
進路は国立大学の工学部でいいかなぁ
となぜか上から目線
なぜならとんでもない思い違いをしていたのです。
私は当時
偏差値50=学年で半分の順位
だと本気で思っていました。
2年生最後の模試
志望校の偏差値は56くらい
学年順位は90位
なんだ、こりゃ国立なんて楽勝だな
偏差値40.1
!?!?!?
学年順位が10位の友人に偏差値を聞くと
彼の偏差値は55だったと・・・
このとき
初めて自分の愚かさに気づきました。
そしてこの言葉が蘇ります。
「和志は自信過剰なところがあるから。」
「学習習慣を変えないと大変ですよ。」
17年目にして自分の考えが間違いだったと気づいた私は、そこから死ぬ気で猛勉強をします。
世の中では
やればできる子
なんて言葉がありますね
でも、この【やる】が一番大変なんです。
猛勉強については次回の記事で書きます。
お楽しみに。